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​ZYRQが果たすべき使命

背景 

 データセンターの世界市場では、全世界規模でのネット社会への移行によるデータセンター需要の増加に加えて、地球温暖化による影響も重なり、特に夏季のデータセンター稼働を維持するための冷却能力不足の問題が深刻となっております。
特に欧州では、ロシア・ウクライナ戦争の影響から電力コストが急騰し、十分な電力供給の確保にも困難が生じる中で、消費電力を低減する必要性も生じております。
 OpenAI社がGPT-4をリリースした2023年3月を境に、生成AI処理を行うためのAIデータセンター需要が更に急増してきており、データセンターは「冷却能力」の不足、「電力」の不足、その双方を緩和するために必要となる「水」資源の不足という、三重苦に見舞われている状況です。
 特に、AIデータセンターで大量に使用される生成AI処理用のGPGPU(汎用グラフィックス処理ユニット)は、これまでのデータセンターで使用されてきたCPUが100-200W程度、GPUでも300W程度しか電力を消費して発熱しなかったものが、現時点の最高性能機種で700W、既に発表済みで年内に納品が開始される次世代主力機種では1,000Wを超える電力消費と発熱となることが確定しており、この三重苦が更に深刻な問題となっていくことが明らかです。
 市場レポートや最近の報道によれば、2030年から2035年には、先進国の電力需要に占めるデータセンターの電力消費は8-20%にも達するとされます。しかし、それだけの電力を供する発電所も、系統連系を担う電力網も、冷却のために必要な水資源の何れも、十分に確保される見通しが立っていない状況で、そのための本質的な解決策が求められています。

 

新たなデータセンター冷却技術の必要性

 世界のデータセンター市場は、生成AIの出現と発展により、そしてそれを支えるための非常に強力なGPGPUの普及によって、多くの問題に直面しています。冷却能力不足、電力不足、水不足の三重苦の他にも、液冷方式や液浸方式を導入するためのコストの高さや構造の複雑さでも、大きな支障を来たしています。そして、現在のままでは先進国の電力供給能力の制約は、生成AIの普及を阻害してしまい、世界の進歩と発展に必要となる計算能力をデータセンターから提供できないことが明らかであります。その上に、次世代のGPGPUでは、空冷方式でも、液冷方式でも、既存の液浸方式であっても、その冷却を十分には行えない可能性もあり、全く新しい冷却方式が必要な状況が生じています。

その新しい冷却技術は、

1)これまでになく強力な冷却性能を有して、

2)十分低温にGPGPUを冷却することで消費電力を大きく低減し、

3)貴重な水資源を蒸発させて失うことがなく、

4)人体にも自然環境にも完全に無害、無負荷であり、

5)初期設備投資費用と運用保守費用の双方が安価で、

6)短期間にその利用を開始することが可能であること、

が強く求められます。

 

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